Unifi Dream RouterのWi-Fiの性能を各種速度計測ベンチマークやiperfで負荷をかけまくった結果

Unifi Dream RouterのWi-Fiの性能を各種速度計測ベンチマークやiperfで負荷をかけまくった結果

はじめに

先日ご紹介しました、Unifi Dream routerのベンチマーク編を本記事でご紹介しようとおもいます。
Dream routerの詳細については下の記事でレビューをおこなっていますのでぜひご覧いただければ幸いです。

ここだけは読んでほしいハイライト

  • 端末から無線経由でのインターネット接続で500〜590Mbpsのスピードを実現している
  • ファイアウォール、IPS(侵入防御)オンの状態で実施
  • インターネット上のサイトで速度計測
  • 他のトラフィックはなしの状態
  • iPhone 13 Pro Maxでベンチマーク実施

Speedtest (@IPA CyberLab 400G)

ダウンロード : 587Mbps
アップロード : 458Mbps

Wifiman (@Ubiquiti Japan)

ダウンロード : 575.8Mbps
アップロード : 554.6Mbps

FAST.com

ダウンロード : 510Mbps
アップロード : 280Mbps

RBB today

ダウンロード : 269.51Mbps
アップロード : 313.89Mbps

かんたんなハイライトとしては以上です。

以下は、実際のベンチマーク結果のスクリーンショットやもう少し踏み込んだ性能テストとなりますのでご興味のある方はどうぞ。


ベンチマーク結果:Wifi編(内部→外部)

ベンチマーク構成:(単一機器)

Internet—Dream Router—iPhone

Speedtest

まずは王道ということでSpeedtest.net上でのベンチマークです。このテストは結構個人的には信頼しているのですが、最近は利用ユーザ数が増えたこともあり、混雑したサーバ上でベンチマークすると思い通りの結果が取れなかったりします。ココ最近はIPAさんの400Gの回線のテストサーバをお気に入りに登録しています。

IPA CyberLab 400Gをテストサーバとして選択。最近はこのサーバが良い結果がでることが多い

Wifiman

こちらはメーカー元でもあるUbiquiti Networkさんが運営されているWifimanアプリのベンチマークです。こちらも最近複数テストサーバがあり、選択をできるようになっているのでベンチマークサンプルとしては必ず取得するようにしています。

iPhone 13 Pro Maxで接続すると1201Mbpで接続、となると1ストリームでつながってるのね・・

FAST.com

Fast.comでの結果はデフォルト値ですとだいぶざっくりした結果となるため、テスト時のストリーム数を増やし、実施時間を若干伸ばしています。

RBB Today

フレッツひかりNextがサービスインいた直後(もう10年以上前になりますね・・)にはヘビーに使っていたRBBTodayのスピードテストですがここ最近はサーバが混雑しているのかあまりよい結果がでなかったため、敬遠していましたが今回は久々に試してみました。ただ結果としては振るわず。やはりSpeedtestやWifimanで使われているサーバとは回線の余裕がたりないのかなと推察。


ベンチマーク結果:Wifi編(内部→内部)

ベンチマーク構成1:(AP折返し1:1通信)

Dream Router—iPhone
      |
|—iPad Pro 12.9 M1 (第5世代、2021)

この検証では端末→Dream routerのWifi AP→端末への通信速度を確認する形として実施しました。どちらの端末もWifi6 での接続をWifiman上で確認しています。

iperf結果:

341Mbps~411Mbpsという結果になりました。なお結果はUDPで取得。画面の結果ではUDPのBlocksizeがTCPのMSSの値を超えてますよとWarningがでたのでその数値よりも小さい値を設定して改めてテストしたりもしたのですが、iOS版はうまく数値を変えることができませんでした。。今度改めて再テスト予定。

Openspeedtest結果:

結果はダウンロード274Mbps、アップロードが236Mbpsとなりました。OpenspeedtestはTCPでベンチマークを取るのでデータ投げっぱなしのUDPに比べ、しっかり確認する分だけ速度低下したという感じかなと判断します。

まとめ

  • インターネット上でのベンチマーク、LAN内でのベンチマークも総じて400M~600Mbpsといった速度間で快適に通信することができた
  • 一方でWifiという技術は有線のイーサネットの接続より複雑性があり、戸建てやマンションなどといった居住環境で性能差が出てくるので、必ずしもこの結果がすべての環境で出るとは言いづらい
    • マンションは鉄筋コンクリートの壁で四方を覆うので電波が貫通しづらい
    • 密集した巨大マンション群はデフォルト設定での機器が多く存在、干渉するチャネルが多いので注意が必要
  • Unifi Dream Routerはデフォルト設定でもそこそこの速度は得られる
  • 一方で餅は餅屋というか、スループットに関してはWIFI APのProやLRシリーズのほうが若干速度が速い感触を持った
    • Unifi6 APでいうと、U6-liteあたりの性能と同等でProやLong Rangeのほうが性能が高い印象
    • LRやProは600〜800Mbps台を叩き出すことも(この辺りは後日他のAPとの性能差なども計測していこうと考えています)

最後に、上述の通り無線LANは居住する場所や環境により大きく性能が変化し、有線のイーサネットの接続に比べ、より複雑性があるので、戸建てやマンションなどといった居住環境で性能差が出てくるので、必ずしもこの結果がすべての環境で出るとは言いづらいです。

  • マンションは鉄筋コンクリートの壁で四方を覆うので電波が貫通しづらい
  • 密集した巨大マンション群はデフォルト設定での機器が多く存在、干渉するチャネルが多いので注意が必要
  • 木造の戸建ては電波は貫通しやすい。距離が長くなる=速度が落ちるというわかりやすさがある反面、近所のWifiとも干渉することが多いのでデフォルト設定では速度がでづらいことも

自宅内、自宅外併せての他の無線APとの兼ね合いを考えると、周りの環境を調べて快適に使える無線LANのチャネルを探すといった地道で若干煩わしい作業が必要になることもしばしばあります。

一方でUnifiシリーズの無線LAN設定の素晴らしさとしては、自AP機含め近辺のWifiのチャネルを自動的に学習し、最適なチャネルに逐次変更してくれるChannel Optimizationという機能があるのでこれをオンにしておけばあとは数日待つだけで快適なバンドを探してくれるのでこの辺りは日本のメーカーもUnifiを見習ってほしいなと思うところです。

Unifi NetworkのChannel Optimizationの画面。この機能は本当にベッドタウンや過密住宅など電波の混雑が起こるところにはありがたい

引き続きDream routerの可能性、できることなどを追求していく所存です。

—-以下はデータ取りに不備があったので後日再テストする予定です—-

ベンチマーク構成2:(AP折返し1:2通信)

アスキーアートで表現するのがしんどくなったので絵に起こしてみました。

図でLaptopとありますがこちらはWindows11を搭載したWifi6のWNICを搭載したマシンです。こちらをiperfのサーバ機能を2プロセス動作させ、iPhone,iPad両方から負荷をかけた形となります。
中でもLaptopに対し、2台から同時にダウンロードする場合と1台1台がダウンロード、アップロードする場合で速度結果が違ったのも印象に残りました。

Laptop/iPhone/IPadはすべてWifi6接続。他の端末はDream routerに接続していない

iperf結果:

こちらも併せてどうぞ:  レビュー : GL.inet Slate AX (GL-AXT1800) トラベルルータ

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。